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歩いて 歩いて [エッセイ]

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 突然だが、失業保険をもらっている。ハローワークに月一度失業認定のため出かけて行く。
先日もその日であった。帰り道いつもなら最寄りの駅まで歩くのだが、買ったばかりの
マウンテンパーカーを着ていたので、エイヤーと反対の方向に向かった。今日は自宅まで
ウォーキングしようと思いたった。此処には夏時分一度自転車で来たことがある。方角に
間違いはないと思い、風景を確認して進んだ。問題はない。風強く曇り空、いまにも降りそうな空。
気温は高め、早足のせいか汗ばんできた。足には自信がある。

 見覚えのある民家がある。田んぼはまだ冬のまま。川面はさざなみ立つ。就職しなくても良いよ、
長いこと働いてきたんだからと妻の声。ばりばりの営業マンであっても60歳過ぎると働き口は中々
無いですよと職員の話。手に職があるわけでなし、役立つ資格を持っているわけでなし、思ったほど
働き口がないのは残念(損失っ)と気持ちばかり昂揚する。風が出てきて、雨粒が頭をたたく。
咄嗟にフードをかぶった。

 今まで、一番きつかったのは何処だろう。真夏の雲ノ平かも知れない。折立からの急坂?でまず
バテてしまった。太郎山から雲ノ平の木道を兎に角歩いて、歩いて祖母岳三俣蓮華双六岳へと。
山歩きに慣れていなかったせいもあるが、風のない暑さ日照りであの時も気持ちが高ぶっていた。

 今日も職探しをしている。Webで仕事を検索出来ることを知り、定期的にチェックしている。
何通か履歴書を出したが面接までには至っていない。年齢不詳の求人の中からピックアップ
しているが反応はない。

 雨も上がり30分位すると隣接する市との境に流れている川に着く。
もうしばらく歩き続けないと家には着かない。後で知ったのだが、今日は春二番。

 枝軋む 鳥流される 春の風


タグ:就職 俳句 登山
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