Jazzと落語 [エッセイ]
「井戸の茶碗」を久しぶりにCDで聴いた。
頑固な浪人と正直なお侍と仲介する屑屋さんの律儀さが絡み合う人情噺だ。
浪人がやむを得ず屑屋さんに売った仏像の胎内に小判五十両が入っていた。
仏像を買ったが小判は買った覚えはないと売り主に返せと細川家のお侍。
その間を取り持つ屑屋さん。
この三人の正直さのぶつかり、やり取りが実におもしろおかしくほろりとさせられる。
何回聴いてもほっとするしさげも面白い。
古今亭志ん朝の、流れるリズムと選び抜いた言葉を駆使し、
時々のシチュエーションを聞き手に彷彿させる話しぶり。
聴き入ってしまう。
BGMなのだがつい引き込まれてしまう。可笑しさが溢れてくる。
経験している訳ではないがどこか懐かしさがあふれている。
誰でもが持っている正直さ、DNAに入って居るのかも知れない普遍的な題材を
筋立てにした噺を聞かせる志ん朝がとてもいい。
ほかの噺もいろいろあるが、その中でも同じ武家物「柳田格之進」がお気に入りだ。
囲碁好きの浪人の話だ。この噺は次の機会に。
話は飛んで、JAZZをよく聴く。イージーリスニングだ。心が落ち着く。
今比較的ポールデスモンドを聴く。
なぜ比較的かというと聴きたいプレーヤーが多くてつまみ食いをしているからだ。
ピアノもサックスもバイオリンも良い。あれもこれも良い。
CMや作品のバックで流れるのを切欠にCDを探す。
だから気に入るとクラッシックも時々手を出す。
音楽と落語好きに悪い人はいないとよく言う?自分もその一人だ。
自分を悪い人という奴も滅多に居ないが・・・。心弾むし心穏やかになる。
ウォークマンを聞きながら、今はiPodも加えないと、悪事を働く奴はいまいと考えている。
飛んでも発憤(8分)、歩いて12分
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