雑草のごとく [エッセイ]
店にぶらりと立ち寄ることがある。
昼は外食にしようと食堂に行く。生活に必要な物を買うためマーケットに行く。
自転車が欲しいとショップに下見に行く。何気なくウインドウを見る。
大概は店舗に出向いてその欲求を満たすことになる。
店では客を迎え入れる準備に怠りはない。
客層の好みに合わせた提案展示をしているはずだ。
素敵なウインドウや展示の一部をチラリと見えるようにしつらえる。
更に立ち止まらせ、その店のアピールを、目玉商品を展示したりして誘い込む仕掛けをしている。
夜になれば明るい照明で誘い込む仕組みだ。
一般的には買う気をそそるディスプレイを前面にしつらえている。
なぜ雑草なのか?雑草とは自分の管理下にない草の事をいうそうだ。
管理していれば雑草にならずに居られるわけだ。
気になっていることがある。店舗の周囲の草が気になっている。
雑草ならば抜けば良いのにと思っている。
要は客を迎える準備が出来ていないではないかと言うことだ。
料理店で言えばレストランに行くと花壇や植木が必ずある。
手入れがされていない。そこは雑草なのだ。店主や店長は気にならないのか!
食べ物屋さんが「うちの味はこんなモンです」と言っているような気がしている。
だから入らない。
歩道と店舗の境に草が生えている。入口の両サイドでも同様だ。
少なくとも客の予備軍の一人が気にしている。
雑誌やテレビで見るだけだが、
一流を目指せとは言わないが美味しいと言われる店は周囲からして客を迎えている。
道を掃除し打ち水をして準備に怠りがない。
その心がけが見えるから料理もきっと美味しいだろうと入るのである。
雑草のごとくたくましいという例えもある。
店の周りも料理と同じように意識下に入れて欲しい。
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