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むめがかに [先達の俳句]


むめがかにのつと日の出る山路かな
(うめがかにのつとひのでるやまじかな)

梅が香にのつと日の出る山路かな

昨日、電車に乗っていて「梅が香に」と上五が浮かんだ
歩きながら考えつつ
梅が香にそっと外すボタンかな
と、まっよんだ

勤務先について暫くしたら
どこかで読んだような気がしてきた

そうか、芭蕉かと想い調べたら
冒頭の句になった
構成が芭蕉の句そっくりである
そういえば教科書に載っていたのを記憶の端っこにあったものかもしれない

炭俵 元禄七年刊 冒頭の句である

山路はまだ余寒の厳しい早春の明け方、野梅のかおりにふと足をとどめると、
あかあかと朝日はいま山の尾根をはなれんとしている。
薄明の山路は一瞬にして春の喜びに輝き、旅行く作者の心のはずむさまが
見える。「のつと」という一語にそれが言い尽くされている。
日本古典文学大系 芭蕉句集(岩波書店) から引用

梅の匂いがする
お日様もそれにつれて顔をだした
と考えていたが
因果関係ではなく
梅の香りとお日様は同列関係なんですね
その方が自然で早春の雰囲気が出ている気がします




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