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門ありて  高浜虚子 [先達の俳句]


門ありて唯夏木立ありにけり 高浜虚子

初めてこの句を読んで感じたのは
よくわからないであった

門があって、木々の葉が茂っている
字面そのままで
何を言いたかったのか
虚子の句だからそのままであるはずがない
と思い

なんどもなんども声を出して読んだ
おぼろげながら浮かんできたのは
夏目漱石の家を訪問し、例えばの話だが、
大きくはないが門があり、夏木立が茂っていた
なにか風格があると
心に虚子は浮かんだのではないか
もっとも、漱石と子規とは友人同士で交流があったのはよく知られているが
虚子と漱石とがどの時点で交わったのかは
調べていないのでわからない

更に読んでいると
そんな大きくふくらませることではなく
もっと単純な句ではないかと変化してきた

虚子の自分の家かもしれないが
門があって、夏になり木々の葉が茂っている
そのまま、自然に受け取るようになってきた
写生の言葉にひきずられたが

見たままの句

まだ、よくわかっていない

鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規

この句が浮かんだ
虚子はよく言われる如く、この句を選ばなかった

子規が脊椎カリエスにおかされ病床にあって 
庭を見るのが唯一の楽しみであった
庭は子規の世界であり
句作に励んだ
たしか、あのあたりに鶏頭が十四五本植わっていたがなー
と、読んだ

この句と前後するかはわからないが
妹の律が兄子規の為に庭を設計施工したのは有名な話














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コメント 1

waka

門と木を組み合わせれば「閑」の字になりますね。
by waka (2019-06-02 03:12) 

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