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行く春や   さくらの実 [先達の俳句]

行春や鳥啼き魚の目は泪  松尾芭蕉  元禄二年

ゆくはるやとりなきうおのめはなみだ まつおばしょう

奥の細道への旅、出発に際し門弟たちと舟で深川から隅田川を遡り、
千住大橋のあたりで上り、別れを惜しんだ人々との留別の句

春も過ぎゆく頃、惜別の情にたえかねて鳥はなき、魚は目に一杯涙をたたえている。
それはまた芭蕉たちの別離を悲しむ姿でもある。惜別の情を魚鳥に託した。
(芭蕉句集 日本古典文学大系 から)

余談だが、この時代は将軍綱吉の治世で生類憐みのお触れが何回も発令されている
元禄二年にも大きな取り締まりがあったとものの本にある


行く春」を調べていたら子規の句があった

行く春や大根の花も菜の花も  正岡子規   明治二十五年

春が過ぎてゆく、咲いていた花もそろそろ終わりかけている
時が移ってゆくとは感慨が深いなぁ」の句意

行く春 季語 春
「春はとりわけ楽しく明るい季節だけに、それが尽きようとすることは、
ひとしお惜春の感慨を深める → 春惜しむ」 と歳時記にはある。


DSC02463_R.JPG

今朝起きたら春らしい陽気、外が明るくなってから散歩
カメラを肩に一時間ほど速歩でご近所を大きく一回り
さくらも他の木々もすっかり若葉におおわれ夏の準備かとおもう

散歩途中にある桜をみると実がなっている
ソメイヨシノの並木の間に一本別のさくらがある
さくらの実とさくらんぼは違うのだろうかと思う
毎年観察すると一ヶ月ほどで実は黒くなり落下してしまう

さくらんぼはさくらの実が甘く大きくなるように改良を重ねた品種なのだとおもう

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ふゆん

もうさくらんぼができかけてるんだー!
桜はお花が咲いてるときはよく見るけど
葉が生えてきてからは見なくなって(ノ∀・)ノ
by ふゆん (2015-04-27 01:50) 

moz

春が行ってしまいましたね。
桜が散ったと思ったら、急に初夏の陽気です。ツツジが咲き出して色彩急に変わりましたね。なるほど、春惜しむなんですね。 ^^
by moz (2015-04-27 06:33) 

yuzuhane

鮮やかな緑の葉にかわいらしい桜の実、さわやかですね。これからは葉っぱの緑が目に優しい季節になりますね。でもここのところ気温は結構高いです。その点はゆっくり進んでほしいですね。
by yuzuhane (2015-04-27 12:23) 

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
おうい、雲よ・・・ 山村暮鳥の詩ですよね。
確かにそんな感じの空でした(^^)ニコ

by johncomeback (2015-04-27 16:02) 

viviane

芭蕉の句、良いですよね 「奥の細道」は心に沁みるものばかりです
うちの庭でも句を詠んだようです(^-^; 句を詠むと所在がばれてしまうので・・^^ 
by viviane (2015-04-27 21:52) 

PhotonFisher

ご訪問、コメントをいただきありがとうございます。
ついこの間、桜の開花を楽しんだと思ったら、青葉のまぶしい季節となりました。
本当に夏が近づいているんだなぁと感じます。(^^)
by PhotonFisher (2015-04-27 21:59) 

dentoukokesi

コメントありがとうございます。

風対策は何もしておりません。三脚無しで写しているので、風止み待ちよりも、周りの植物を踏み潰さないように気を使う方が負担です。
by dentoukokesi (2015-04-28 12:33) 

りんご

葉も見も緑で・・・写真が清々しいですね^^。
by りんご (2015-04-28 15:19) 

hatumi30331

こちらの桜もこんな感じです。
新緑の季節やね。^^
by hatumi30331 (2015-04-29 11:29) 

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