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芭蕉の顔  [先達の俳句]

東京江東区にある芭蕉記念館(Basho Museum)を訪問
内部は撮影不可なので眼に焼きつけることに

芭蕉はここ深川草庵に住み新しい俳諧活動を展開、多くの名句と『おくの細道』など
の紀行文を残した。門人から贈られた芭蕉の株が生い茂り"芭蕉庵"と呼ばれた由。
芭蕉没後、武家屋敷内に取り込まれ幕末から明治にかけて消失。」
江東区はここゆかりの地に、松尾芭蕉の業績を顕彰するため、
昭和56年に芭蕉記念館、平成7年に同分館を会館した。」と案内書にある。

芭蕉の生前を知る門人・画家による芭蕉の顔とスタイル
三者三様で興味をもった

①杉山杉風(すぎやま-さんぷう)の芭蕉像
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芭蕉庵史跡展望庭園にある像

杉山杉風は俳人で蕉門十哲のひとり。
彼は芭蕉の経済的支援者で住んでいた庵は杉風が提供もの。芸術家のパトロン。
※蕉門十哲(しょうもん-じゅってつ)とは松尾芭蕉の一門で高弟の十名を呼ぶ。

芭蕉の顔:落ち着いた雰囲気で顔は深謀遠慮の様子。
       杉風の性格がこの像に表れていると思う。
※深謀遠慮(しんぼうえんりょ)→考えを深く巡らし先のことを目論むこと

②英一蝶(はなぶさ-いっちょう)の芭蕉像
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都営地下鉄 森下駅の案内板より

英一蝶は画家で俳人。蕉門十哲の榎本其角と親交。芭蕉とも交流があった。
画号は多賀朝湖(たが-ちょうこ)、生類憐みの令に触れ三宅島に12年も流罪にされた。
綱吉の死後大赦でゆるされ江戸にもどり、英一蝶と名乗る。

芭蕉の顔:全景は川べりの木に持たれかかる図。
       笠と杖と脚絆の旅スタイルで顔は沈思黙考の様子。
       芭蕉に対する印象が現れている作品だと思う。印象的だ。
※沈思黙考(ちんしもっこう)→黙ってじっくり物事を考えること

③森川許六(もりかわ-きょりく)の芭蕉像
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奧の細道行脚之図(天理図書館蔵) 日本古典文学大系月報30より

森川許六は彦根藩士 蕉門十哲の一人。絵師でもある。
笠を持ち杖をつく芭蕉と随行者の河合曽良。奥の細道に関する本や記事などによく観る。

芭蕉の顔:おくの細道に出発したのは芭蕉46歳の時。
       充実感があふれ顔は一意専心の様子。
       芭蕉は旅に出ることが多く当時の様子がよく伝わってくる。
※一意専心(いちいせんしん)→もっぱらひとつのことに心を集中させること

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芭蕉の像は隅田川の前にある
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現在は観光船が時折通る 船名は龍馬
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花の雲鐘は上野か浅草か


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コメント 4

hatumi30331

やっぱり個性が出ますね。^^
芭蕉さんも描く人によってかなり違う・・・。(笑)

by hatumi30331 (2015-05-09 21:03) 

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
竜飛崎は絶景でした。是非一度いらして下さい(^^)ニコ
by johncomeback (2015-05-09 21:03) 

楽しく生きよう

休みから戻ってきました。
これからまたよろしくお願いいたします。
by 楽しく生きよう (2015-05-11 17:16) 

moz

芭蕉記念館があるんですね。
一度行ってみようと思います。4枚目のお写真、かっこいいです ^^
by moz (2015-05-12 19:33) 

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