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風のとおる道 [一日一句]


   春二番速度を落とす武蔵野線

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江戸川の鉄橋を渡る武蔵野線(2008.5)


風が強いと南流山駅と三郷駅の間は速度を落として江戸川を跨ぐ鉄橋を渡る。
同じ川でも中川の上は、越谷レイクタウン駅吉川駅間は普通の速度で走る。

江戸川と中川の河川敷をいれた川幅は一見してそんなに違わない。
強い風が通る道があるのかないのかの違いなのか。
きっと乱気流が発生することがあるのだろう。

家でも同様に通る部屋と通らない部屋がある。
季節による風の吹きかたというよりも構造上の問題だとおもう。
今朝も武蔵野線は江戸川をゆっくりと走って三郷駅についた。

男と女の間にも風が吹く。大抵は乾いた風だ。
これは誤解から始まった熱しやすい風が吹き、誤解のまま途中で風が変化してゆく。
多くはこれも構造上の問題だ。
二人の間に吹く風がさわやかなのは人生ではほんの一瞬のことなのだ。
そんなことは大人だったらみんな知っている。
言わないだけだ。

ゆっくり鉄橋を渡るときは、普段ガタンガタンと聞こえるが、
中川を越える時はガタンガタンガタンと速度をはやめて遅れを取り戻すように走る。
人生だって取り戻しもガタンガタンガタンと走ることができる。






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