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二度までも! [エッセイ]

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 二月の中頃、友人と奥多摩に行った。前の週に降った雪がまだ残っている土曜の朝だ。
初めて乗った五日市線、古里駅で下車した。御岳山に向う。橋から見る多摩川は青く澄ん
でいてきれいで点在する岩は所々雪が被さっていた。途中道路工事をしているおじさんに
寒いですねと声を掛けたら、山かい!と返ってきた。しばらく行くと大きな門、長屋門?と
いうのか、立派な門があり、蕎麦を食べさせると幟が何本か立っていた。登山口は雪が
積もっており滑りやすいアプローチであった。
 まずは大塚山に向けて歩く。思いの外雪が多く、足をとられて難儀した。今回は地図を
読むことをマスターする積もりでおNEWのコンパスと地図を片手に予め仕入れた方法で
磁北を確かめ、地図上の罫線にあわせた。あれは城山かな、天地山だな!と山岳同座。
30分位登り続けるとお決まりのように汗が出始め、水分補給をする。アウターを脱ぎ体温
調節をする。山は重ね着が基本だ。脱いだものはリュックに縛り付け又登りにかかる。雪の
山道を歩くのは初めてだ。何日か前、誰かが登っている。今日ではない。未踏の雪もあり
一面が白く素敵だ。歩きにくく予定より1時間位遅れていた。ちらちら降っていた雪も激しく
なってきた。昼飯もそこそこにつるつる温泉に向う。着いたのは午後3時を回っていた。
 友人に、といっても会社の先輩で二年前定年になっていた、「温泉で汗を流して!明日は
休みだし、軽く飲もうよ」と言って、塗炭に笑ってしまった。「俺たちはリタイヤ組だ、毎日が
休みなのだ」
 何日か過ぎて、女房と買い物に行った。何やかんやと手間取り夜になったが「まあいいか
明日休みだし!!」と・・・。女房に山での話しをして大笑いした。自覚がまだ乏しいのだ。
いつまでも現役ではない。

 御岳山 宿坊静まり 春いまだ

タグ:登山 俳句 温泉
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