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好きな俳句 [先達の俳句]

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斧入れて香におどろくや冬木立 与謝蕪村

 季節は勿論冬。
寒い日であったが、木樵が枯れたようになっている木を切ったら
樹木の香りがしてきて大層驚いたという句である。
雑木林で薪を切り出していたのか、森や林で間伐をしていたのか、
兎も角冬の静かな林の中での出来事である。
人は森の中にいると大変落ち着くがそれは木々が周囲の喧噪を吸収してくれたり、
フェトンチット効果が発揮されたりするからである。
しーんとした林で斧が木とぶつかるコーンという音の響、
枯れ木のように見えたが実は切ったところ木の香りが、生命力を感じた、してきた
という動と静に着目している。
蕪村は香におどろくという表現で木の持つダイナミズムを句にしたのである。


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