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好きな俳句 [先達の俳句]

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   鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉  蕪村

 この句は教科書に載っていたが意味もよく解らずうろ覚えであった。

騎馬武者数名が急信のため荒野を疾走している、
駆け抜けた後も強い風が吹いている。
目に浮かんでくる。

 改めて調べてみた。
保元・平治の乱を経て公家から武家へ政権が移ってゆく、
そんな時代の一場面を読んだ詠史の句。

鳥羽殿と呼ばれた御所へ駆けつける武者の顔は引きつっている、
急変の事態を知らせるため頭の中が激しく錯綜している、
風が吹き荒れている、
蕪村はそのように想像したに違いない。

この事態を野分と掛けたのである。

 野分がこの句の要で、季節は勿論秋。カンバスに描ける句である。



タグ:俳句 野分 蕪村
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