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好きな俳句 [先達の俳句]

  秋雨の瓦斯が飛びつく燐寸かな  中村汀女

  歳時記をくくっていたらこの句に出くわした。

  秋はどちらかというと秋晴れとか天高くとかさわやかなイメージがある。
 反面、秋の長雨、秋時雨などの言葉がある。
 夏の終わりと肌寒さがほぼ同じころやってくる。
 雨が降ると湿気をおびた日がつづく。
 今年は異常気象の所為か集中豪雨があった。
 都市部は何度かゲリラ豪雨に襲われた。

  昔、ガスをつけるのにマッチを使用した。
 今も使うだろうが圧電着火などが多いだろう。
 ガス栓を捻りながらマッチの火をもっていくと、
 マッチの火に飛びつくようにポッと大きな音をたててガスに火がつく。
 まさに瓦斯が飛びつく感じがする。

  朝夕すこし肌寒さを感じてきたが、
 ガスが飛びついて火がつく喜びを思い浮かべるとなんとも楽しい。
 まさに文化的生活の享受である。


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