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秋色深まりました 旧重陽の節句 [一日一句]

9月9日は重陽の節句
旧暦では10月21日(水)の今日です

重陽とは俳句歳時記を紐解くと
旧暦九月九日、五節句の一つで最も重要なものとされていた。
九は陽数(奇数)で九を重ねることから重陽または重九という。
古くは菊の節句と呼んで非常に盛んであったが、明治以降、
急速に廃れた。」とある

重陽の日に小高い山や丘に登り災厄を避けたり、頂上では
グミや菊花を浮かべた酒を飲むと齢が伸びるとされ盛んに
行われた行事だったようです。
三月三日 桃の節句、五月五日 端午の節句、七月七日 七夕
ここまでは馴染みがあるので知っていましたが
一月七日 七草の節句というそうです
合わせて五節句ということも初めて知りました


朝晩が少しづつ涼しくなり肌寒くなってきました
秋が深まってきたと感じるのは空が高くなり木々の色が変わってきたな~
と視覚からの印象が強いですね。

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先週女房が行ってきた「ひたちなか海浜公園 みはらしの丘」です
コキア 別名ほうき草、が真っ赤であった様子(携帯写真)
秋の色合いが強烈です


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近所のハナミズキも紅葉し真っ赤な実をつけました


応えるも無言も秋の深みより 小檜山繁子


高浜虚子の一句
嗜まねど温め酒はよき名なり    
たしまねどぬくめざけはよきななり

温め酒 
旧暦九月九日は寒暖の境目とされ、酒を温めて飲むと
病にかかることがないと言い伝えがあり、この日から
酒は温めて飲むものとされていた。

 




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白い曼珠沙華 [一日一句]

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散歩をしていたら白い彼岸花が咲いていた
白いので彼岸花かどうか自信がない
花の姿がそれに似ている

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彼岸花の時期でそろそろ咲いているのを見る

歳時記をチェックした
 曼珠沙華 季語 秋
 彼岸花、死人花、天蓋花、幽霊花、捨子花、狐花
 ヒガンバナ科の多年草で、彼岸ごろ、地下の鱗茎から三〇~五〇センチの
 花茎を伸ばし、赤い炎のような花をいくつも輪状に開く。
 花後、細い葉がでて、翌年春に枯れる。
 鱗茎は澱粉を多量に含み、有毒だが晒して救荒食物とするため、
 畑の傍らや墓地など人里に近い所に植えられた。
 近縁に白花曼珠沙華がある。 俳句歳時記 秋 角川学芸出版より
 
 白曼珠沙華とある」ので多分それだろう

 ところで随分暗い雰囲気のある別称が多いのに驚いた

 曼珠沙華あつけらかんと道の端 夏目漱石
 
 あぁ曼珠沙華が道端にきれいに咲いている!
 あっけらかんとと続けることで漱石のもやもやも払拭したかったのではないか!

 つきぬけて天上の紺曼珠沙華  山口誓子
 
 まっすぐに何処までも伸びる曼珠沙華、濃紺の空に朱色の曼珠沙華
 作者のなにか強い意思があるようにおもう




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暑いので麦酒(ビール)でも  久米三汀 [一日一句]

連日の猛暑熱帯夜ですね
俳句には麦酒(ビール)という季語があります

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麦酒(ビール)の解説から「今はじめる人のための俳句歳時記(角川文庫)」より
大麦、水、酵母、ホップで製した、アルコール含有量5%前後の酒で、
壜詰にして殺菌したのが、一般にいわれるビール。
生ビールは濾過したものをすぐに樽詰にしたもの。猛暑の中で飲むビールはこたえられない。

なんかまともで面白い解説です


客いとふ妻がそぶりのビールかな   久米三汀

きゃくいとう つまがそぶりの ビールかな くめさんてい

三汀は漱石門下、大正期を代表する作家久米正雄の俳号

句意 作者は女房が客にビールを注いでいる姿をみて
    大事にしてくれている様子が伝わり嬉しいのだ
    暑さを忘れて、ビールがひとしお旨いのだ
  
ところが「いとふ」は漢字で「厭ふ」と書く
意味には「大事にする かばう」と「いやがる きらう」と辞書にはある
句意は「大事にする」をとって解釈した

「いやがる きらう」をとると次のようになる

句意 作者は客をもてなす妻のそぶりにひやひやしているのだろう
    夫婦の会話になんとなくあの方は・・・などと妻の言葉が
    三汀の耳に残っている 
    客にビールを注ぐしぐさに感じとっているのだ 
    ユーモアのある句だ

この俳句の意味はどちらなのだろうか

古語辞典ではこの単語の使い方が分からなかった
岩波国語辞書には次の説明があった
「大事にする」や「かばう」場合は仮名で書く場合が多いと
掲句の上五は「客いとふ」と仮名書きなので「大事にする かばう」と解釈した


謝辞:前の記事「安産祈願」では皆様の温かいお言葉感謝いたします


  

   
   
 
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夏風邪  高浜虚子  [一日一句]


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夏風邪はなかなか老いに重かりき 高浜虚子

高浜虚子 65歳の時の句 (昭和14年-1939年)

夏風邪は長引くとよく云います
虚子さんもなかなか治らなかったのでしょうか?
戦前の事なので当時としては老いと云ってよい歳だと思います
「重かりき」の下五から、その風邪の様子が伝わってきます

ボクも風邪を引いて10日ほど過ぎました
ボクの場合は頭の隅が痛いのと喉が少し変で他はとくに何のことはない

暑いので寝る時はエアコンを除湿にして風量を弱、風向きを上にしている
風に当たると頭が痛むのでやんわりとタオルをかぶって寝ている

冬の風邪だと身体の節々が痛んでしかたなく寝ていれば回復に向かう
夏のはなんだかんだと身体を動かしてしまう
やはり疲れがあるのか、畳にごろっとするとついうとうとする

夏風邪の記念に句を捻った

夏の風邪ゆらぎにまかせうたた寝す 

早く良くなれと毎日思っている


夏風邪 夏の風邪 寝冷 季語 夏

冬にひく風邪は高熱が出たり呼吸器が障害をおこしたりするが、
それに対して夏の風邪は鼻水程度の軽いもの。
とはいえぐずぐずと長引くので冬の風邪とはちがった憂鬱を伴う。
「寝冷」は子供に多く、発熱、腹痛、下痢をおこす。
      今はじめる人のための俳句歳時記より 角川書店編




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今日も寒いので、Jazzで一句 [一日一句]

いっぷくのキー叩く指に余寒なお   

Take 5 の世界ですね

まだ遠いが、一雨ごとに近づいてくるのが春
確実に

音楽好きとは言えないけど
なんとなくJazzや女性ボーカルが部屋にはある

ただ聴くだけだが
今の曲は? 今のプレーヤーは?と調べるようになった

Wi-Fi 設定が功を奏してSONY インターネットオーディオ は復活
世界の音楽を届けてくれている

YouTube は好きな音楽を聴かしてくれる
聴きたい曲を選べるのはいい
曲が気に入るとCDを買う

一回ずつレコードをひっくり返すような作業は面倒と思っていたら
Streamus という GoogleChrome の拡張があることを知り導入した

手探りで使っているが仕組みはYouTube から引っ張ってきているらしい
なので、list に登録した曲は順番に流れてくる 便利

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ChromeウエブストアのStreamus

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少しづつ増えてきたList

好きなボーカルやプレーヤー を聴きたい時に聴いている

さらに便利なことは
環境さえ整っていればどこの職場のPCでも自宅のPCでも 
ブラウザが同じChrome であれば同じリストが利用できる



 




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ボクのJazz [一日一句]

今朝は雨
マイルスデイビスで一句捻りたいと思った

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ボクはJazzをよく聴く
知識はほとんどない

掲示した本2冊とYouTube くらい 無いに等しい

季語は春雨と考え、歳時記をひらいた
春雨は古くからしっとりして情のこまやかなもの・・・二月末よりも用いるなり
とありました 別の季語として春の雨 

マイルスの響き渡るや春の雨

とりあえず、並べてみる
トランペットにミュートをつけた音色が春の雨にストレートに近すぎるし
説明しているようで面白みがない

脱線だが
マイルスのトランペットは泣くようだと形容される
タモリ氏もトランペットを吹いていたが先輩から笑っていると云われて
吹かなくなったと何処かで読んだ気がする

しばし推敲した
トロンボーンの重い響きのほうがこの情景には似合うのではないか
ニルス・ラングレン(Nils Landgren) スエーデン生まれのトロンボーン奏者が浮かんだ
YouTube で時々聴いている

彼の演奏と歌声を思い浮かべ作句した

トロンボーン胸いっぱいの春の雨

トロンボーンを吹くのには肺活量が必要、春を待つ胸いっぱいの想いにも通じている
これ以上推敲しても頭がいっぱいいっぱいなのでこれで良しする



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たまたま浅草寺によったら [一日一句]


昨日は年一回の健診日
診療所のある後楽園から地下鉄で浅草へ

浅草寺は相変わらずの混雑
今年初めてのお参りをしようとしたが本堂は黒山の人だかり

幼稚園児が黄色い裃をつけてお参りの列をなしていた
先生たちのマイクの声が響き順番に動てい行く
ブラッシュが輝る

ホンニ今日ハ節分カ
ボクは遠くから参拝をする

取り巻かれ小粒のてふてふ節分会

今日の土産は薬研掘りではなく、舟和の芋羊羹




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ひな祭り [一日一句]


くもりぞら衛星昇りぬひなまつり

ひし形のすめしを喰えりひなまつり

翌朝にすぐ仕舞けり雛人形


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大雪警報がでた日、住む街も景色が一変しました [一日一句]


雪つもる思い思いの一つになる

粉雪に狙いさだめし寒鴉

鉄路燃ゆ赤き尾燈の走りゆく

降りつづく雪くれる街つもる雪

降る雪や今被われし何ものも




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旅番組を見て一句 [一日一句]


宵待ちやバーテンダー勝負寒の明け

カクテルの楽しみほほえむ春近し

饒舌と額のあせと寒の明け

女とていい酒呑みし寒の明け

本日のゆったり感の寒の明け

湯を打ちて松山の里は春浅し

甘くち辛くち旨口春浅し


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